Hug Style ーナチュラルに自分らしく生きる産むはぐくむ
産前産後サポート/コーチング
お産は生き方
「もし肉体的も精神的にも、全てを超越した経験ができるとして、その地図を渡されたのなら、本当にノーと言いますか?」
映画「Orgasmic Birth」より
オーストラリアシドニーより、フリーの助産師、コーチとして活動しています松吉奈保美(まつよしなほみ)です。
ドキュメンタリー映画『オーガズミックバースOrgasmic Birth』の上映会にご興味を持ってくださり、ありがとうございます。
わたしはこれまで、助産師として多くのいのちの誕生の現場に立ち合わせていただきました。そしてその体験のなかで、決して科学の力や教科書上の知識だけでは説明のできない、わたしたちにすでに備わっている「いのち」を産み出す力や、「いのち」が生まれてこようとする力の存在を何度も何度も肌で感じてきました。その中で女性の中に備わっている本能や可能性そして自然のプロセスというものにとても興味を持ちました。
大学病院の産科という医療介入が中心のお産の現場と、医療介入がほぼない助産院でのお産の現場での経験を通し、環境や周りの人との関係性、サポートによって、そういった本能や備わっている力が、十分に発揮されることもあれば、備わっているからといって、必ずしも発揮されるわけではない、ということも学びました。
それから時を経て、オーストラリアに渡り、わたし自身がいのちを授かったとき、お産は計画通りに行くわけでも、何があるかも分からない、ということはこれまでの経験を通して知っていても
生まれてくる我が子の持っている生まれてくる力や自分の中に備わっている産む力という自然のプロセスを尊重してお産をしてみたい、と心からの願いが自然と強く湧き上がってきました。
オーストラリアの出産システムの中には病院の中にバースセンターという院内助産やミッドワイフ(助産師)チームでの継続ケアという、自然なお産のプロセスを支援するシステムが存在します。わたしはそちらのサポートを受け、長男次男とも医療介入を必要としない、とても自然なかたちで、とても満足感の高いのお産を経験することができました。
「水中出産」や「自然分娩」という言葉で表す「出産のスタイル」は、選択肢や結果の一つでしかなく、妊娠中、むしろその前の段階から、
「どのように我が子の誕生を迎え、そのプロセスの中で自分は何を大切にしたいのか」
という問いを、夫やドゥーラ(出産のお手伝いをしてくれる人)、そしてミッドワイフ(助産師)と共有し、確認し合うという積み重ねでした。
まさに「お産」はジャーニー。
出産そのもの、その瞬間だけが体験として残っているのではなく、全てのプロセスをひっくるめて物語として、自分の人生の中の大切な章の1つとなりました。
そんな「お産」のジャーニーの中で
ー何に重きを置く?
ー心から湧き上がってくる願いは?
ー誰と一緒にそのプロセスを歩みたい?
こんな問いを真ん中においてみると、助産学生時代の恩師の言葉が思い出されます。
「お産は生き方」
あの頃はお産と生き方がどう結びつくのか、分からなかったわたしも、助産師として出会うことのできた多くの「いのち」と、そして自分自身の息子達との出会い、そして夫や担当してくれたミッドワイフとともに歩んだ「お産のジャーニー」を通して、その意味がやっと分かったような気がします。
About
ドキュメンタリー映画「オーガズミックバース Orgasmic Birth」は2008年にアメリカで公開されてから、5つの映画賞の獲得と共に様々なメディアで取り上げられてきました。
7組のカップルの実際の出産の様子や産科医や助産師、バースエデュケーターやドゥーラなどの専門家たちが様々な角度から出産について解説をしています。
先ずはこちらの予告編を、ご覧ください。
わたし達がこれまで刷り込まれてきた痛い、怖い、そして大変という出産とは違う世界や雰囲気、イメージが垣間見えるはずです。
映画「オーガズミックバース Orgasmic Birth」
それはあなた自身と出産へのイメージを根底から変えてしまう経験になるでしょう。
いのちの可能性と神秘、愛、誕生の美しさ、わたし達に備わっている生きる力とギフトに出会い、
心が、そして魂が震える時間を過ごしませんか?
なお、映画の音声は英語、日本語字幕が付きます。
*映画詳細:
監 督 デ ボ ラ・パ ス カ リ・ボ ナ ー ロ
製作 デボラ・パスカリ・ボナーロ / クリス・リエム
編 集 ク リ ス・リ エ ム
音楽 ジョン・マクドゥウェル / サビナ・シューバ
2022年、約5年の時を経て、第3子を授かりました。
数年前の長男次男のお産の時とは違かったこと、、、、時代はコロナ禍。
変化の大きい、先行き不安定な時代の中での妊娠は、家族の立ち合いを始めとした病院から出される条件の違いなどもあり、想定以上に自分に与える不安や影響が大きく、とても戸惑いました。
その中で
ー何に重きを置く?
ー心から湧き上がってくる願いは?
ー誰と一緒にそのプロセスを歩みたい?
数年前と同じ問いを自分に投げかけ、自分に向き合う中で
一つの選択肢として上がったのが、「自宅出産」という形で出産を目指すことでした。
我が子が安心してこの世に誕生できるためには、まずは産む自分が安心できることが大切、、、コロナ禍の病院という環境ではなく、自宅が自分にとって、いちばん安心できる場所であると感じました。
「自宅出産」を目指そう、ということを決めると
自然とそこに必要なプロセスが一気に動き出し、信頼できるプライベートのミッドワイフ(助産師)にも出会うことができ、現在進行形でジャーニーの過程にいます。
もちろん出産には何が起こるか分からないということもよく分かっているつもりです。特にこの妊娠は40歳を迎え、という年齢もあり、長男次男の時とは明らかに違う、妊娠を受け入れる身体への負担も体感しました。
「自宅出産」という選択は、あくまでも心からの願いを叶えるために最善と考えた一つの選択肢。その選択肢が誕生する我が子や自分、そして家族にとって一番と信じたいるからこそ、そこを目標としました。
決して選択肢に固執するのではなく、
本当のゴール(大切にしたいこと)はなんなのか、
そして先程の問いをまた真ん中に置いて、常に問い続けること
自分とそしてお腹の中の「いのち」の声に耳を傾け、その時々の最善を自分自身で選び行動していくことを意識しながら、家族やミッドワイフ(助産師)とともに「お産」というジャーニーを歩むことができました。
ドキュメンタリー映画「オーガズミックバース Orgasmic Birth」は、
「お産」というテーマを通して、あなたの人生や生き方について受け取れるメッセージがたくさん散りばめられています。
映画を通し、
「自分の生き方」や「いのちの可能性」そして「生きるということ」についてぜひ考える機会を持ってみませんか??
この映画が作られたのはもう何年も前になりますが、今のこの「コロナ禍」だからこそ、もう一度自分の人生や生き方、価値観など、「お産」といういのちの誕生を通して響くメッセージがあるはずです。
妊娠を視野に入れた方や妊娠中の方はもちろん、そのパートナー、そして出産経験された方や助産師、、、
立場ジェンダー、世代を超えて、多くの方々に届きますように。
そして「お産」を通して繋がり語りあえることを楽しみにしています。
It's more than a film, it's a movement.
この美しい神秘と 、真実を知らずに生きるのは 、自分の生命の可能性を 知 ら ず に 生 き る よ う な も の か も し れ ま せ ん 。新 し い 生 命 を 迎 え る 時 空 に 、 愛情と信頼とエレガンスに満ち 、"オーガズミック"なエネルギーがあふれ ま す よ う に 。誰 も が 自 分 を 愛 し 、他 人 を 愛 せ る 、美 し い 未 来 を 、と も に 創 れ ま す よ う に 。ま ず は 、女 性 性 が 大 切 に さ れ 、優 し い 自 然 な お 産 で 、新 し い 生 命 が 誕 生 で き ま す よ う に 。
オーガズミックバースジャパン:https://orgasmicbirthjapan.com/
上映会参加者の声
出産イコール痛い、苦しいという自分の中にある思い込みがいかに強く、出産が気持ちの良い事だと教えてくれる人がいかに周りにいないのかという事実にびっくりしました。オーガズミックバースという映画は小さい子供達が教育の一環として受けて欲しい映画だなと思いました。
また産みたくなりました。笑 女性で生きること、主体的に産むことの素晴らしさ家族への愛おしさも感じました。 こんなお産が、こんな女性が、家族が もっと増えていけば、間違いなく愛でいっぱいになるなぁと思ってみてました。ありがとうございました!
私は2人の子供達がいます。私はとにかく陣痛が怖くて仕方がありませんでした。痛みに耐えられるか、何かあったらどうしよう、、出産前準備クラスを受けた後もその恐怖は残ったままでした。
もしこの映画を観ていたら、痛いという恐怖にフォーカスするのではなく、もっともっと生の特別なイベントになっていたに違いないです。生まれてくる新たな命との繋がりや、パートナーや家族との繋がり、宇宙全体との繋がりを感じることができたかもしれない。産むという自分自信のチカラを信じてこれから生きていく中での大きな自信にもなったと思います。
2人を出産後になほさんを通じでこの映画を鑑賞した時は涙が止まりませんでした。
今ここにいる子供達への愛おしさはもちろん、子供達の生まれ持ったチカラや本能を信じようと思えたり、ただただここにいることへの感謝の気持ち、家族の大切さ、そして自分を大切にすることや、これからの生き方も考えさせられました。世界に一つしかない命をもって生まれてきた私は何を大切にして生きたいのか。
これから出産する女性はもちろんサポートするパートナーや家族のみなさん、そして、出産を終えて子育て中の方も、子育てが終わった方にも全ての方に観ていただきたいドキュメンタリー映画です!
出産時のトラウマの「しこり」がまだまだ残っていて、映画を観た直後は、後悔・怒り・悲しみ・苛立ち等、主に負の感情が湧いてきたので、思い切り声に出して泣いてみたり、クッションを殴ったりして、気が済むまで出してみました。生まれて初めてかもしれないです、こんなに荒れたのは(笑)
おもしろいことに、その後「いっぺんやってみたかったんだよな…」とつぶやいたんです。相当、自分を抑圧してたんだなと気づけました。 こうして、ネガティブな感情を口に出すことって大切だなと気づけました。思うだけじゃ昇華されないんですね オーガズミックバース、また時間をおいて観たいです。それまでに私自身、どう変化しているか…楽しみです。
主催
松吉奈保美
Nahomi Matsuyoshi
助産師 コーチ
オーストラリア シドニー在住
2015年、2017年、2022年生まれの3児の母
全員水中出産、3人目は自宅出産を経験
助産師として周産期センター、産科クリニック、助産院での経験を経て、2010年よりオーストラリア、シドニーへ移住。
現在はフリー助産師としてオンラインや訪問での産前産後ケアサポートを展開。
コーチとして、親子のコミュニケーション講座や、自分らしい生き方を見直すライフコーチングの提供をしている。
ナチュラルで自然の摂理に沿った暮らしや子育てを大切にしており、
「ナチュラルに自分らしく生きる産むはぐくむ」ことを軸に
ホリスティックに発信、活動をしている。